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2009年12月26日

テトラポッドのペーパークラフト

完成品

私が作ったテトラポッドのペーパークラフトを公開します。
高さが9cmで、0.5tのテトラポッドの1/10、4tの約1/20、32tの約1/40のサイズになります。
A4用紙1枚から、テトラポッドを1つ作ることができます。
下記のリンクからダウンロードして御利用ください。
tetrapod_new.pdf
※「テトぐるみ」(消波ブロックのぬいぐるみ)の型紙を御探しの方は、下記記事を御覧ください。
「テトぐるみ」の型紙
「テトぐるみ」の型紙(A3版)

実はこのペーパークラフト、3年ほど前から公開していたのですが、利用していたウェブサービスの有料化にともない、1年ほど前に公開を中止していました。
大山顕さん(※NHKのTV番組にも出演している著名人)の「手のりポッド」は、それを無断で加工し、大山さんの自作として公開したものです。
大山さんの作品を盗作したのではなく、その逆ですので、誤解のない様にお願いいたします。
詳細は、下記ページやそのリンク先などを御覧ください。
「工場萌え」で有名な大山顕氏が「デイリーポータルZ」で謝罪、... - GIGAZINE

大山さんの記事によると、以前公開していたものは組み立てづらいそうなので、今回、組み立てやすさも考慮して作り直してみました。
以前のものは私自身も頭の中でしか組み立ててなかったのですが、今回はちゃんと実際に組み立てて確認しましたので、いくぶんましになったと思います。
とは言え、私自身はペーパークラフトについては素人ですので、詳しい方からするとおかしな部分があるかもしれません。
その場合は遠慮なく御指摘ください。


<組み立て方>
■印刷
まず、ダウンロードしたpdfファイルをアドビリーダー(フリーウェア)等で印刷します。

型紙

全部で2ページありますが、どちらのページも線の濃さ以外は同じですので、どちらかを選択して御利用ください。
1ページ目は通常のペーパークラフト同様、印刷が目立たない薄い色の線にしました。
2ページ目は、色のついた紙などでも印刷が見やすい、濃い色の線にしました。
2ページ目を使う場合は、裏面に印刷することをおすすめします。
上記の図のように、(1)〜(4)の4種類のパーツが、それぞれ4つずつ印刷されます。
(※図中の(1)〜(4)の数字は説明用で、実際には印刷されません。)
図中の赤い楔形については、後ほど説明いたします。
写真の試作品では普通紙を使っていますが、ペーパークラフト用紙など、厚手の紙を選んだ方がいいようです。

■切り出し
印刷後、各パーツを切り出していきます。
曲線部分が多いので、おおまかな形をハサミで切り出し、直線部分や細かい凹凸部分については、カッターナイフやデザインナイフを使うと作業が楽でしょう。
曲面パーツ(1)・(2)は、定規などでしごくとキレイに丸まりますが、その際のりしろのギザギザがじゃまにならないように、先に曲げ癖をつけ、あとからのりしろ部分周辺を切り出すといいでしょう。
デザインナイフがなくても、30度の替刃を使えば、カッターナイフで細かい切り出し作業が楽にできます。
刃物を使う際は、ケガをしないように十分注意してください。

■接着
パーツを全て切り出した後、接着剤で貼り合わせて行きます。
木工用ボンドをいらない紙の上などに出し、爪楊枝などを使って塗るといいでしょう。
のりしろ側ではなく、のりしろと重なる側の紙に接着剤を塗るといいようです。
また、接着剤のついた指先でペーパークラフトの表面を汚さないよう、オシボリのようなものを用意しておくといいようです。

脚の製作

まず、パーツ(1)・(2)・(4)を筒状に接着して、上記写真上部のようにしてください。
次に、パーツ(1)と(2)を貼り付け、更にパーツ(3)を貼り付けます。
裏側から爪楊枝の頭の部分で押さえつけると、手の届かない部分もしっかりと接着できます。
最後に、パーツ(4)を貼り付けます。
真ん中に穴が開いているので、内側・外側からはさむようにして、しっかりと接着してください。
上記写真下部の部品が出来ました。
これが、テトラポッドの脚の部分になります。

4つの脚

残りのパーツも組み立て、全部で4つの脚が出来上がりました。

脚の接合

脚を2つずつ接着してください。

完成!

最後にこの2つを接合して完成です。
中心に向けて、4つの脚に均等に力を加えると、キレイに接合できると思います。

■注意点等
パーツ(4)は、最終的にはそれ自体がのりしろとなり、同時に曲面を保持するための骨のような役目もしています。
本来、出来上がった時点で表面には見えないパーツなのですが、実際に組み立ててみると、縁の部分が少しだけ見えてしまったりするようです。
その際、縁に印刷の線があると余計に目立つので、パーツ(4)を切り出すときは、印刷された線の内側でカットするといいようです。

パーツ(1)・(2)は筒状に丸めて作るので、どうしてもその接合箇所が表面に残ってしまいます。
そこで、実際のテトラポッドに現れる型枠接合部のラインと、同じ箇所で接合するようにしました。
これで、型枠のラインが部分的に再現されることになります。
型枠のラインを全てを再現したい場合は、切り出しの際、ペーパークラフトに印刷された赤い楔形をつなぐように、カッターナイフなどで軽く筋を入れておいてください。
(※切り離さないように注意。)

ペーパークラフトをはじめて作られる方は、下記ページも事前に御覧になって、基本事項をおさえておくといいでしょう。
ペーパークラフトの作り方 | ヤマハ発動機株式会社


(2009.12.27 追記)
今回公開したものは、細かい部分も再現していますので、結構製作がたいへんだと思います。
大山さんが公開された「手のりポッド」のように、面取り部分を省略したものも配布しています。
「手のりポッド」の代用

(2012.05.23 追記)
情景師・アラーキーこと荒木智さんのジオラマ作品に使用していただきました。
とても参考になるので、ぜひ御覧ください。
「港の片隅で」

最後に念のため。
このペーパークラフトの御利用は個人で楽しむ範囲で御願いいたします。
無断で商用利用はしないでください。
また、自作として発表したり、無断で配布したりしないでください。
ファイルを編集加工したものも同様です。

※わかりにくい表現かもしれませんので、補足しておきます。
ペーパークラフトを組み立てたものや、それ以外の用途に型紙を利用した創作についても、御自身の責任において公開する分には問題ありません。
つまり、ペーパークラフトを型紙にしたぬいぐるみを公開するといったことも、基本的には問題ないということです。
ただし、あたかも全て御自身で創ったかのように偽ったり、無断で商用利用したりといったことはせず、利用したペーパークラフトの配布元を明記するようにしてください。
また、このペーパークラフトを用いて、テトラポッドのイメージを損なうようなこともしないでください。
ペーパークラフトから新たに型紙等を製作され、それを配布したいとお考えの方は、一度私に御連絡ください。
内容にもよるかと思いますが、前向きに対処・協力したいと思います。
ゴチャゴチャと書きましたが、クリエイターとして恥ずかしいことをせず、通すべき筋を通していれば、特に問題は無いと思います。

●関連記事
「手のりポッド」「テトぐるみ」について
大山顕氏の不正について

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posted by Mcguffin at 00:59 | 工作

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