2009年12月27日

「手のりポッド」の代用

完成品

前回はテトラポッドのペーパークラフトを公開しましたが、今回は、その面取り部分を省略して縮小したものを、「手のりポッド」の代用として公開いたします。
2種類の型紙は、どちらもA4用紙1枚から、テトラポッドを2つ作ることができます。
下記のリンクからダウンロードして御利用ください。
tenoripod_o.pdf
tenoripod_m.pdf
※「テトぐるみ」(消波ブロックのぬいぐるみ)の型紙を御探しの方は、下記記事を御覧ください。
「テトぐるみ」の型紙
「テトぐるみ」の型紙(A3版)

「tenoripod_o.pdf」は高さ約5.3cm、「tenoripod_m.pdf」は高さ約5.5cmで、どちらも0.5tのテトラポッドの約1/16.38のサイズになります。(※縮尺は「手のりポッド」に合わせています。)
「tenoripod_o.pdf」からは、「手のりポッド」とほぼ同じ形状のものができあがります。
「tenoripod_m.pdf」は、「手のりポッド」の形状に修整を加え、バランスを調整したものです。
修正内容については後述します。

まず、今回このペーパークラフトを公開する意図を説明させてください。
大山顕さん(※NHKのTV番組にも出演している著名人)が自作として公開された「手のりポッド」は、実は、私が製作・公開していたテトラポッドのペーパークラフトを、私に無断で加工・公開したものでした。
詳細は、下記ページやそのリンク先などを御覧ください。
「工場萌え」で有名な大山顕氏が「デイリーポータルZ」で謝罪、... - GIGAZINE
この件は、大山さんの記事をただ削除すれば解決する問題だとは、私には思えませんでした。
既に読者の手によって、「手のりポッド」を利用した新たな創作も生まれていましたし、今後も生まれる可能性があり、「手のりポッド」を必要としている方がいるかもしれなかったからです。
それらの人や作品に罪はありません。
むしろ、そういった展開自体は歓迎されるべきことだと、今でも思っています。
大山さんが公開した「手のりポッド」自体についても、はじめにちゃんと筋を通していれば、何も問題はなかったでしょう。
読者から「手のりポッド」を取り上げるようなことは、私はしたくなかったのです。
大山さんがちゃんと反省されることで、記事も「手のりポッド」も継続して公開されるはずでした。
記事が削除された後も、記事の復活をはたらきかけてきましたが、どうやら難しいようです。
そこで、私が大山さんに代わって、「手のりポッド」の代用を公開することにしました。
大山さんを見逃していた私にも、責任はあります。
型紙が手に入らなくて困っていた方は、代用として使っていただければと思います。

ただし、今回公開するものは、「手のりポッド」とまったく同じものではありません。
「手のりポッド」にも、大山さんのオリジナルの部分があるからです。
面取りの省略については、一般的な形状処理なので問題ない(大山さんのオリジナルではない)と判断しましたが、糊を使わない接合方法については、大山さんのオリジナルなのです。
いろいろと思うところはありますが、「量産」という目的においては、いいアイデアだと思います。
実は、大山さんの考えも汲み取って、大山さんが考えた接合方法と、私が考えた接合方法を、ユーザーが自由に選べるような型紙を考えていたのですが、先述の通り大山さんの協力が得られず、実現できませんでした。
オリジナルの「手のりポッド」のように、簡単に作れるものを期待していた方には申し訳ないです。
また、私自身はペーパークラフトについては素人ですので、詳しい方からするとおかしな部分があるかもしれません。
その場合は遠慮なく御指摘ください。


<組み立て方>
(※「tenoripod_o.pdf」・「tenoripod_m.pdf」共通。)
■印刷
まず、ダウンロードしたpdfファイルをアドビリーダー(フリーウェア)等で印刷します。

型紙

全部で2ページありますが、どちらのページも線の濃さ以外は同じですので、どちらかを選択して御利用ください。
1ページ目は通常のペーパークラフト同様、印刷が目立たない薄い色の線にしました。
2ページ目は、色のついた紙などでも印刷が見やすい、濃い色の線にしました。
2ページ目を使う場合は、裏面に印刷することをおすすめします。
上記の図のように、(1)〜(3)の3種類のパーツが、(1)・(2)は8つ、(3)は24個印刷されます。
(※図中の(1)〜(3)の数字は説明用で、実際には印刷されません。)
図中の赤い楔形については、後ほど説明いたします。
写真の試作品では普通紙を使っていますが、ペーパークラフト用紙など、厚手の紙を選んだ方がいいようです。

■切り出し
印刷後、各パーツを切り出していきます。
曲線部分が多いので、おおまかな形をハサミで切り出し、直線部分や細かい凹凸部分については、カッターナイフやデザインナイフを使うと作業が楽でしょう。
曲面パーツ(1)は、定規などでしごくとキレイに丸まりますが、その際のりしろのギザギザがじゃまにならないように、先に曲げ癖をつけ、あとからのりしろ部分周辺を切り出すといいでしょう。
デザインナイフがなくても、30度の替刃を使えば、カッターナイフで細かい切り出し作業が楽にできます。
刃物を使う際は、ケガをしないように十分注意してください。

■接着
パーツを全て切り出した後、接着剤で貼り合わせて行きます。
木工用ボンドをいらない紙の上などに出し、爪楊枝などを使って塗るといいでしょう。
のりしろ側ではなく、のりしろと重なる側の紙に接着剤を塗るといいようです。
また、接着剤のついた指先でペーパークラフトの表面を汚さないよう、オシボリのようなものを用意しておくといいようです。

脚の製作

まず、パーツ(1)を筒状に接着し、続いてパーツ(2)を貼り付けます。
裏側から爪楊枝の頭の部分で押さえつけると、手の届かない部分もしっかりと接着できます。
次に、上記写真右側のように、パーツ(3)を1つずつ、合計3つ貼り付けます。
最後に、輪のように3つ並んだパーツ(3)相互で接着します。
上記写真左側の部品が出来ました。
これが、テトラポッドの脚の部分になります。

4つの脚

残りのパーツも組み立て、全部で4つの脚が出来上がりました。

脚の接合

脚を2つずつ接着してください。

完成!

最後にこの2つを接合して完成です。
中心に向けて、4つの脚に均等に力を加えると、キレイに接合できると思います。

■注意点等
パーツ(3)は、最終的にはそれ自体がのりしろとなり、同時に曲面を保持するための骨のような役目もしています。
本来、出来上がった時点で表面には見えないパーツなのですが、実際に組み立ててみると、縁の部分が少しだけ見えてしまったりするようです。
その際、縁に印刷の線があると余計に目立つので、パーツ(3)を切り出すときは、印刷された線の内側でカットするといいようです。

パーツ(1)は筒状に丸めて作るので、どうしてもその接合箇所が表面に残ってしまいます。
そこで、実際のテトラポッドに現れる型枠接合部のラインと、同じ箇所で接合するようにしました。
これで、型枠のラインが部分的に再現されることになります。
型枠のラインを全てを再現したい場合は、切り出しの際、ペーパークラフトに印刷された赤い楔形をつなぐように、カッターナイフなどで軽く筋を入れておいてください。
(※切り離さないように注意。)

ペーパークラフトをはじめて作られる方は、下記ページも事前に御覧になって、基本事項をおさえておくといいでしょう。
ペーパークラフトの作り方 | ヤマハ発動機株式会社

■形状の修正箇所
tenoripod_o.pdf
「tenoripod_o.pdf」からは、「手のりポッド」とほぼ同じ形状のものができあがります。
実は、大山さんが公開された「手のりポッド」は、パーツ(2)にあたる円形の部品の直径が、計算や作図で求まる数値よりも、1%強大きな値になっています。
大山さんによると特に意図は無く、組み立てた模型から計測して求めたようでした。
このサイズのペーパークラフトとしては問題ありませんが、拡大して利用する場合誤差が大きくなるので、より正確な値に修正しておきました。

tenoripod_m.pdf
「tenoripod_m.pdf」では、「手のりポッド」の形状に修整を加え、バランスを調整しました。

「手のりポッド」と「テトラポッドのペーパークラフト」

上図は、「手のりポッド」(黒い線)と、元となったペーパークラフト(灰色の線)を重ねたものです。
「手のりポッド」は、面取り加工を省略したものではなく、面取りされた箇所を削除したものです。
そのため、元の高さから4%ほど低くなり、本来の形状よりもずんぐりした形になっています。

面取り加工を省略した場合

上図のように、面取り加工を省略した場合、逆にボリュームが多少は大きくなり、また、地面に接する部分の面取りが無くなるため、高さもわずかながら大きくなります。

面取りの省略に修整を加えた場合

そこで、上図のように、全体の高さが変わらないように、脚の形状を決定しました。
小さな面取りならもう少し大雑把でもいいと思うのですが、テトラポッドの場合は影響が大きい箇所なので、少しこだわってみました。

最後に念のため。
このペーパークラフトの御利用は個人で楽しむ範囲で御願いいたします。
無断で商用利用はしないでください。
また、自作として発表したり、無断で配布したりしないでください。
ファイルを編集加工したものも同様です。

※わかりにくい表現かもしれませんので、補足しておきます。
ペーパークラフトを組み立てたものや、それ以外の用途に型紙を利用した創作についても、御自身の責任において公開する分には問題ありません。
つまり、ペーパークラフトを型紙にしたぬいぐるみを公開するといったことも、基本的には問題ないということです。
ただし、あたかも全て御自身で創ったかのように偽ったり、無断で商用利用したりといったことはせず、利用したペーパークラフトの配布元を明記するようにしてください。
また、このペーパークラフトを用いて、テトラポッドのイメージを損なうようなこともしないでください。
ペーパークラフトから新たに型紙等を製作され、それを配布したいとお考えの方は、一度私に御連絡ください。
内容にもよるかと思いますが、前向きに対処・協力したいと思います。
ゴチャゴチャと書きましたが、クリエイターとして恥ずかしいことをせず、通すべき筋を通していれば、特に問題は無いと思います。

●関連記事
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大山顕氏の不正について
●「工作」の最新記事
「テトぐるみ」の型紙(A3版)テトラポッドのダンボールクラフトテトラポッドの折紙「テトぐるみ」の型紙テトラポッドのペーパークラフト
posted by Mcguffin at 00:37 | Comment(2) | TrackBack(0) | 工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
http://www.nhk.or.jp/nj-blog/900/18834.html

大山さんの説明に、「熱中時間」のブログの上記記事にリンクを張り、トラックバックもしたのですが、送信成功したはずなのに、何故かトラックバックが反映されません。
時間がかかるのかと待ってみましたが、3週間以上経っていますので、さすがにそれもないでしょう。
何か問題のある記述でもあったのでしょうか?
Posted by Mcguffin at 2010年01月22日 01:08
ここ数日の間に、↑上記ページへのトラックバックが反映されたようです。
どうやら、自動ではなく手動で、まとめてチェックされてるようです。
正直申しまして、内容が内容だけに反映されないのかと邪推してしまいましたが、とんでもない勘違いだったようです。
失礼しました。
今件の周知に御協力いただき、ありがとうございました。
Posted by Mcguffin at 2010年02月15日 00:23
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