2010年02月01日

「テトぐるみ」の型紙

完成品
(制作・撮影/eoma さん)

今回は、消波ブロックのぬいぐるみ、「テトぐるみ」の型紙を公開いたします。
この型紙を元に、御自身で「テトぐるみ」を製作してみてください。
上記写真のように、小型の物を作って、針山として使うことも出来るようです。
(※写真は、eoma さんに頼んで、ブログ記事から転載させていただいたものです。)
2種類の型紙を用意しましたので、下記のリンクからダウンロードして御利用ください。
pattern-bs_a4.pdf (2012.04.30 更新・ファイル名変更)
pattern-mc_a4.pdf (2012.04.30 更新・ファイル名変更)
それぞれの違いについては後述します。

(2012.05.02 追記)
A3用紙対応の「テトぐるみ」の型紙を公開しました。
当記事の約1.4倍の大きさまで対応し、プリンターを御持ちでない方でも使えるようにしました。
「テトぐるみ」の型紙(A3版)

まず、今回この型紙を公開する意図を説明させてください。
以前、私はテトラポッドのペーパークラフトを公開していたのですが、大山顕さん(※NHKのTV番組にも出演している著名人)がそれを加工し、「手のりポッド」と名付けて、私に無断で自作として公開されました。
そして「手のりポッド」を見たある方たちが、そのペーパークラフトを編集して型紙に転用し、ぬいぐるみを製作、大山さんに報告をした上で、「テトぐるみ」の販売と型紙の公開をされました。
詳細は、下記の記事やそのリンク先などを御覧ください。
「手のりポッド」「テトぐるみ」について
写真を見ていただくとわかりますが、「テトぐるみ」という作品自体はとても魅力的で、私には思いつかないようなアイデアだっただけに、このまま埋もれさせるのはもったいないと思っています。
私が御二人に代わって「テトぐるみ」の型紙を公開することを提案し、了承していただきました。
今後も「テトぐるみ」を楽しんでほしいという気持ちは、御二人も同じです。
御本人の希望で、「テトぐるみ」の作者御二人のサイトにはリンクを張りませんが、「テトぐるみ」自体は御二人の作品で、私は結果として間接的にそのお手伝いをしたに過ぎません。
そのことは誤解の無いようにお願いいたします。
また、「テトぐるみ」の型紙以外に、金属など硬い素材での製作に適した型紙も用意いたしました。


<型紙の使い方>
(※「pattern-bs_a4.pdf」・「pattern-mc_a4.pdf」共通。)
■作り方
まず、ダウンロードしたpdfファイルをアドビリーダー(フリーウェア)等で等倍で印刷します。

型紙

全部で3ページあり、完成時のサイズに合わせて、どのページの型紙を使うか選択します。
各ページ、青と赤の線が等高線のように並び、各線には「3cm・4cm・5cm…」と数字が並んでいますが、これは完成したときの高さの目安だと思ってください。
例えば「pattern-bs_a4.pdf」の場合、1ページ目からは3cm〜22cmの高さのテトぐるみの型紙ができ、2ページ目からは22cm〜35cm、3ページ目からは35cm〜57cmの高さのテトぐるみの型紙ができます。
高さ10cm・21cm・32cmの型紙を使うと、製品版「テトぐるみ」の[ミニ]・[ミドル]・[デカ]とそれぞれほぼ同じ大きさになります。

1ページ目の型紙を使う場合、A4用紙1枚に印刷し、希望するサイズの線に沿って、以下のようなコウモリ形と円形の型紙を切り出してください。

1ページ目から作った型紙

2ページ目の型紙を使う場合、A4用紙3枚に印刷し、希望するサイズの線に沿って、1枚は円形に切り出し、残りの2枚はコウモリ形を1/2にした形に切り出してください。
その後、以下のように貼りあわせます。

2ページ目から作った型紙

3ページ目の型紙を使う場合、A4用紙7枚に印刷し、希望するサイズの線に沿って、1枚は円形に切り出し、残りの6枚はコウモリ形を1/6にした形に切り出してください。
その後、以下のように貼りあわせます。

3ページ目から作った型紙

■型紙の違い
pattern-bs_a4.pdf
tenoripod_o.pdf」を元に作った型紙で、「テトぐるみ」のように、中に詰め物をして膨らませる場合は、こちらの型紙を使う方がいいでしょう。
「tenoripod_o.pdf」(下図左)の場合、元もとの消波ブロック(下図右)から、面取り部分が削除されてしまっているので、ずんぐりした形状になってしまうのですが、

手のりポッド(大山氏版)とテトラポッドの形状比較

中に詰め物をした場合は、脚の先端が膨らんで、面取り部分のボリュームを補完してくれますので(下図左)、かえってこの型紙を使う方が、形状が消波ブロック(下図右)に似てくると思います。
不幸中の幸いでした。

テトぐるみとテトラポッドの形状比較

型紙には縫い代が含まれていません。
チャコペン等で布地に形状を写して、適当な縫い代を確保した外側を裁断してください。

pattern-mc_a4.pdf
「tenoripod_o.pdf」の形状を修正した「tenoripod_m.pdf」を元に作った型紙です。
金属など硬い物質で作る場合は、「テトぐるみ」のように膨らんだりしませんので、省略された面取り部分のボリュームを修正した、こちらの型紙を使う方がいいでしょう。

手のりポッド(Mcguffin版)とテトラポッドの形状比較

製作に使う材料などを考慮して、どちらの型紙を使うか選択してください。

■参考記事
「テトぐるみ」の具体的な作り方は、下記ページなどが参考になるかと思います。
「テトぐるみ」を作ってみました。 | 技術関係ブログ | 技術関係のニュースなどをご紹介
ましかくの部屋 工作
テトぐるみを作ってみた うちの隣は猫公園
【月】「テトぐるみ」を作ってみた ニコニコ動画あんてな (動画)

(2011.02.16 追記)
「テトぐるみ」の公式ブログでも、型紙の公開が再開されました。
「テトぐるみ」型紙です: テトぐるみ|公式ブログ
「テトぐるみ」の作り方についても、詳しく解説されています。
大本は私の作ったペーパークラフトですが、「テトぐるみ」の型紙としては、公式ブログのものがオリジナルであり、当記事ではそれを元に改めて私が作図しました。
テトぐるみ作者の御厚意により、配布を許可していただいております。


最後に念のため。
この型紙の御利用は個人で楽しむ範囲で御願いいたします。
無断で商用利用はしないでください。
また、自作として発表したり、無断で配布したりしないでください。
ファイルを編集加工したものも同様です。

※わかりにくい表現かもしれませんので、補足しておきます。
型紙を元に創作したものを、御自身の責任において公開する分には問題ありません。
ただし、あたかも全て御自身で創ったかのように偽ったり、無断で商用利用したりといったことはせず、利用した型紙の配布元を明記するようにしてください。
また、この型紙を用いて、消波ブロックのイメージを損なうようなこともしないでください。
型紙に修整を加えたものを製作され、それを配布したいとお考えの方は、一度私に御連絡ください。
内容にもよるかと思いますが、前向きに対処・協力したいと思います。
ゴチャゴチャと書きましたが、クリエイターとして恥ずかしいことをせず、通すべき筋を通していれば、特に問題は無いと思います。

(2011.02.11 追記)
「テトぐるみ」の販売は長く中止されていましたが、この度、再開することになりました。
詳しくは、下記記事を御覧ください。
「テトぐるみ」の販売再開のお知らせ

(2011.05.21 追記)
メーカー様の御配慮により「テトぐるみ」の販売が再開され、型紙原型を製作した私にも利益が発生することとなりました。
以前はオリジナルへの敬意を示す意味もあり、「テトぐるみ」の元となった消波ブロックの名称を明記しておりましたが、私自身の立場の変化により、そのことが消波ブロックの名称を利用していることにもなっていました。
この点について、メーカー様と相談した上で、「テトぐるみ」を説明する際には具体的な名称を記載しない形で記述することにしました。
「テトぐるみ」はそもそもがオリジナルへの敬意のもとに生まれたものであり、その製作に関わった者の想いは今も変わりません。

(2012.04.30 追記)
pdfファイルを更新しました。
線の重なりを減らし、重なる部分も区別しやすくなるように、配置を変更いたしました。
また、目盛りを追加し、印刷による拡大・縮小の倍率を確認できるようにしました。
これに合わせて、pdfファイルのファイル名も変更し、全体的に記事を修整しました。

●関連記事
「手のりポッド」「テトぐるみ」について
はじめに 背景の概要
●「工作」の最新記事
「テトぐるみ」の型紙(A3版)テトラポッドのダンボールクラフトテトラポッドの折紙「手のりポッド」の代用テトラポッドのペーパークラフト
posted by Mcguffin at 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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